設立までのストーリーと私たちの想い
社会保障制度の改変により、早期に病院を退院して、在宅生活や施設生活へ円滑に移行することが支援の目標となってきているように私は感じていました。
早期の退院がもたらしたものは、リハビリが不十分のため機能や能力を最大化できず、外出ができなかったり、復職が困難になってしまったり、家族介助が必要となることでした。
同時に、当事者が自分らしく生活し、どのような楽しみや役割を持って地域生活を送っていくかという視点も見失われていました。
在宅生活において、脊髄損傷の専門的な支援が行われているのであれば問題はないのですが、日本において脊髄損傷者の地域生活を支援している専門的な団体はありません。
今後も、社会保障費の削減により、入院期間の短縮化はさらに進むと推測されます。国や地方自治体が主体となった入所による支援制度も困難でしょう。
このような厳しい社会的状況はありますが、私たちは脊髄損傷の当事者仲間と、様々な支援の在り方と数年間に渡り話し合い、入所施設ではなく地域において自立・自律生活を送りながら、「やりたいこと」にチャレンジできる訪問型の事業を2016年4月、名古屋市緑区に開設することになりました。
脊髄損傷の方を医療機関や入所施設ではなく在宅で支援するという形は日本初となります。
今後もより良いサポート体制を構築するため、職員だけではなく、障がい当事者の仲間、利用者さま、地域の専門職と新しい支援の形を創造しております。
私たちのチャレンジにご期待ください。
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